資格は4類型に分けて読む
すべての資格を同じ重みで見ると、提案がぶれます。求人要件に直結するかどうかで、次の4つに分けて考えると整理できます。
| 類型 | 例 | 提案での使い方 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 看護師・宅地建物取引士・電気工事士 | 求人要件に直結。最優先で合致を見る |
| 必置・設置要件 | 施工管理技士・衛生管理者 | 企業側の配置ニーズがあり、年収が上がりやすい |
| 実務の証明 | 簿記2級・TOEIC・MOS | 経験の裏付け。単独では決め手にならない |
| 学習中・直近取得 | 取得1年以内のもの | 転職の方向性を示す。面談で必ず触れる |
取得年月から準備段階を読む
取得年月が直近1年以内の資格は、転職を意識してから取ったものである可能性が高く、本人の希望職種と一致していることが多いです。希望職種欄と資格が食い違っている場合は、どちらが本音かを面談で確認します。
逆に10年以上前の資格は、現在の志向と関係ないことが多いため、提案の根拠にはしないほうが無難です。履歴書に書いてあるからと押し出すと、ずれた提案になります。
- 直近1年以内の取得 → 希望職種と合っていれば確度が高い
- 在職中に取得した業務外の資格 → 異業種への転換を考えている可能性
- 10年以上前の資格 → 参考程度。提案の主軸にしない
- 複数回の受験歴が見える場合 → その領域への意欲は高い
資格なしの求職者をどう見るか
未経験・若手の層では資格欄が空欄であることが普通です。ここで評価を下げると、母集団の大半を捨てることになります。資格がない場合は、職歴の継続期間と、業務範囲の広さを代わりの手がかりにします。
当社の送客データには保有資格が取得年月つきで入りますが、若手未経験層では運転免許のみというケースも多く、その場合は希望職種と職歴の一貫性のほうが提案の材料になります。
提案に落とすときの順番
実務では、①業務独占・必置資格に合致する求人 ②職歴の業界が近い求人 ③本人の希望職種 の順に候補を出し、面談で優先順位を確認していくと、外れが少なくなります。資格が強い求職者ほど、本人が資格を使いたいと思っているとは限らないため、③を必ず確認してください。
よくあるご質問
資格を持っているのに、その職種を希望していない場合は?
本人の希望を優先します。そのうえで「資格を活かす選択肢もある」という形で一度だけ提示すると、条件面で有利になることを知らなかっただけ、というケースが拾えます。押し返された場合は再提案しないでください。
資格の有無で送客の受信条件を絞るべきですか?
業務独占資格が必須の求人を主戦場にしているなら絞る価値があります。ただし条件を1つ足すごとに母数は落ちるので、まずは絞らずに受けて、実際の成約に効いた条件だけを後から足すほうが失敗しません。

