COLUMN

送客の月次見直し会議|単価と受信条件を決めるアジェンダ

執筆:田中 大雅(株式会社HADO 代表取締役)/最終更新:2026/10/02

送客サービスを使い始めると、「今月は質が悪い」「単価を下げてほしい」という話が毎月のように出ます。ところが、その話をする場が決まっていないと、締切を過ぎてから気づいて翌々月までなにも変わらない、ということが起きます。この記事では当社(求職者送客クラウド)の利用規約の締切と、送客先ごとに発行するスプレッドシートの項目をもとに、月1回30分で単価と受信条件を見直す会議の組み方をまとめます。

見直しは「締切」から逆算して月2回に分ける

月次の見直しで最初に決めるのは、議題ではなく開催日です。当社の規約では、上限件数と受信条件(基本セグメント)の変更は変更したい月の前月末日までの申し出で翌月分から適用され、当月分は動かせません。一方で非課金の申請は、発生した月の翌月2営業日13時が締切です。

この2つの締切は月の反対側にあります。月末に1回だけ集まると非課金の申請が間に合わず、月初に1回だけだと条件変更が翌々月にずれ込みます。そこで、月初は「前月を締める作業」、月の後半は「翌月を決める会議」と、性格の違う2つに分けるのが実務的です。

時期やること締切・根拠
月初1〜2営業日前月分の非課金申請と、前月の確定集計翌月2営業日13時まで(過ぎると課金が確定)
20日前後月次見直し会議(30分)月末までに申し出られる余裕を残す
会議の翌営業日上限件数・受信条件の変更を管理画面から申請前月末日まで。翌月分から適用
随時単価の相談メール・チャットでの合意でも効力が生じる

会議の前に揃える数字は5つだけ

当社が発行する送客先ごとのスプレッドシートには、受信日時・受信条件・本人が記入した書類の内容に加えて、初回から5回目までの通電欄とステータス欄(未対応・追客中・通電済ほか)があります。会議の材料はこのシートから作れます。新しい指標を足すより、毎月同じ定義で同じ5つを並べることを優先してください。

指標の定義と分母の取り方は通電率・着座率・成約率の自社ベンチマークの作り方で詳しく扱っています。ここでは、会議で使う最小の集計表だけを示します。

指標分子/分母シートでの取り方
受信件数当月に届いた件数受信日時で月を切る
未対応率ステータスが未対応のまま/受信件数初回通電欄が空の行
通電率通電済/受信件数ステータスが通電済以降の行
面談実施率面談実施/通電済ステータスを面談まで更新しておく
実質単価請求額÷面談実施件数非課金を控除したあとの請求額で割る

30分で終わるアジェンダの実物

当社が導入価格の送客先とすり合わせるときも、この順番で進めています。数字の共有と原因の切り分けに時間を使い、決めることは最後の10分にまとめます。議事録は「何月分から何を変えたか」の1行だけ残せば、翌月以降の比較に使えます。

  • 0〜5分:前月の確定値と当月途中の5指標を前月と並べて読む(説明はしない)
  • 5〜10分:非課金申請の件数と理由を確認する(重複・連絡先不達が多い月は原因を分ける)
  • 10〜20分:通電率・面談実施率が動いた理由を、初動・条件・季節のどれかに振り分ける
  • 20〜27分:翌月に変えるものを1つだけ決める(上限件数/受信条件/単価のいずれか)
  • 27〜30分:申請の担当者と期限(前月末日)を決め、議事録に1行で残す

動かす順番は「初動 → 上限件数 → 受信条件 → 単価」

数字が悪い月ほど、単価や条件の話から始めたくなります。ただ、送客リードの通電率は届いてから最初の架電までの時間で大きく変わるため、まず自社側の初動を疑うほうが早く効きます。未対応率が高い月に受信条件を絞ると、件数が減っただけで中身は変わりません。

1ヶ月に変えるものを1つに限るのも同じ理由です。上限件数と受信条件を同時に動かした月は、どちらが効いたのか後から分かりません。

会議で見えた症状先に疑うこと動かすもの
未対応率が高い架電の担当と時間帯が足りているか1日の上限件数を下げて平準化する
通電率が低い受信から初回架電までの時間初動ルールを直す。条件はまだ触らない
通電しても面談にならない受信条件と自社求人の合い方翌月分から受信条件を変える
面談は取れるが実質単価が高い面談実施率と成約率単価の相談(根拠となる数字を添える)

最初の3ヶ月は「判断のための会議」にする

当社の導入価格(送客単価1,500円、定価2,000円)は導入月を含む3ヶ月間の適用で、その条件として毎月の通電率・面談実施率・成約率の共有をお願いしています。最低契約期間も3暦月なので、この3回の会議は「続けるか・条件を変えるか・終えるか」を決めるための材料集めと位置づけます。

解約や条件変更の締切の詳細は求職者送客の解約と条件変更にまとめています。なお月間上限件数は、最低出稿金額(月10万円・税別)÷適用単価が下限で、導入価格では67件です。届かなかった分は請求しません。

  • 1回目(1ヶ月目の20日前後):受信条件は変えない。初動と架電体制だけを直す
  • 2回目(2ヶ月目):1ヶ月目と同じ定義で並べ、変えるものを1つ決める
  • 3回目(3ヶ月目):継続・条件変更・終了を決める。終了なら満了月の末日までに申し出る
  • 毎回:月初2営業日の非課金申請を先に終わらせてから集計する

よくあるご質問

月末に会議をして、その日のうちに条件変更を申請すれば間に合いますか?

前月末日までに申し出があれば翌月分から適用されるので、規約上は間に合います。ただし受信条件の変更は当社の承諾が必要なため、内容によっては確認のやり取りが発生します。余裕を見て20日前後に会議を置き、翌営業日に申請する運用をおすすめしています。

単価の見直しも月1回の会議でしか相談できませんか?

いいえ。単価は書面のほかメールやチャットでの合意でも効力が生じ、適用開始日を定めなければ合意日の翌日以降の送客に適用されます。月の途中でも相談いただけます。会議で扱うのは、相談の根拠になる面談実施率と実質単価を揃えるところまでで十分です。

会議に送客サービス側の担当者は同席してもらえますか?

当社では、導入価格の期間中は毎月の数字のご共有をお願いしており、そのすり合わせの場を設けています。他社を使う場合も、月次の窓口と、数字を共有する形式(シートか口頭か)を契約前に決めておくと、見直しの会議が回りやすくなります。

田中 大雅
田中 大雅株式会社HADO 代表取締役

人材紹介事業の未経験から自社エージェントを立ち上げ、キャリアアドバイザー20名規模まで拡大。現在は求職者送客・人材紹介・SEOメディアなど複数事業を運営しています。本コラムでは、実際に運用している送客オペレーションと自社の数字をもとに、人材紹介会社さまの集客と歩留まり改善の実務を発信します。

履歴書を書き終えた直後の求職者を、同意ベースでお届けします。

初期費用0円・月額0円、送客1件ごとの従量課金(定価2,000円/導入3ヶ月は1,500円)。職種・エリア・年齢・保有資格でのセグメント指定と、1日あたりの上限設定に対応しています。

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